• 検索結果がありません。

日本畜産学会北海道支部会報 第06号 | 北海道畜産草地学会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日本畜産学会北海道支部会報 第06号 | 北海道畜産草地学会"

Copied!
41
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

講 演 題 目

1

会 場 午 前 の 部 (予定時刻) 甲.00 1. Forage Evaluation法に関する研究ーサイレージの品質評価について-(第1報)コーンサイレージの品質評価 (北農試畜産部) 三股正年・高野信雄・山下良弘・宮下昭光 頁 (道農業改良課) 河野敬三郎 7 9. 13 2. Forage Evaluation法に関する研究-乾草の品質評価について一 (第

1

報)乾草の品質が家畜の晴好性と給与効果に及ぼす影響について (北農試畜産部)三股正年・高野信雄f山下良弘・宮下昭光・渡会 弘 8 9.26

3

.

乾草調整収納法に関する研究(第

1

報) (道立農試根室支場) よ出 純 (北大農学部) 東候久義・宿田欣司・広瀬可恒 8 9.39 4. グラスサイレージの成分組成の相関について(予報) (北農試畜産部)西部慎三・平尾厚司・荒 智 9 9.52 5.へイレージ (Hαylage) と思われる飼料調整とその給与効果事例報告 (帯広地区農業改良普及所) 長沼 勇 (帯広畜大) 福永和男 (道農業改良課) 遠藤清司

1

0

10.05

6

.

天北地帯の高台ササ地における草地造成(第

2

報) (第

2

報)異る耕鋤方式が生産性におよぼす影響 (道立農試宗谷支場) 池田鹿之助・及川 寛・平島利昭・寺井孝司・渡辺正雄 11 10.18 7.草地の維持管理に関する研究(第2報)異る刈取の高さが生産性 並びに植生におよぼす影響 (道立農試宗谷支場) 及川 寛・寺井孝司・渡辺正雄

1

2

10.31

8

.

改良牧野の造成利用に関する研究 (第

5

報)自然牧野と改良牧野における肉牛の放牧効果と 植生の推移について (北農試畜産部) 三 股 正 年 ・ 高 野 信 雄 ・ 宮 下 昭 光 ・ 渡 会 弘 (十勝種牧) 石川秀勇

1

2

10.44 9. N ew Zealand方式等による大規模草地の開発利用に関する研究 (第1報) Hoof Cultivation法による草地造成の適応性 (北農試畜産部) 三股正年・高野信雄・山下良弘・宮下昭光・渡会 弘

1

3

10.57

1

0

.

アルフアルファの栽培並びに飼料的利用に関する研究 (第

4

報)生育階梯に伴う草量及びその成分の推移

(2)

(帯広畜大) 大原久友・吉田則人・福永和男・田中勝三郎

1

3

11.10

1

1

.

十勝地域におけるイネ科草種の適応性について (帯広畜大) 大原久友・吉田則人・福永和男

1

4

11.23

1

2

.

牧草類の大量要素欠乏症について (北大農学部) 石塚喜明 (酪農学園大)原田 勇 (北農試畜産部) 林 〆満

1

4

11.36

1

3

.

草類栽培における各種形態基肥燐酸の肥効の持続性に関する試験 (北農試畜産部)片岡健治・林 満・小林真信・小梁川忠士

1

5

1

会 場 午 後 の 部 13.35

1

4

.

牧草サイレージを主体とした乳牛の飼養法確立に関する試験 (第

2

報)サイレージと乾草の給与比率が乳量・乳質 に及ぼす影響について (道立農試根室支場)坪松戒三・藤田 保 ・ 坂 東 健

1

5

13.48

1

5

.

牧草サイレージを主体とした乳牛の飼養誌確立に関する試験 (第

3

報)乾草及ひ瞥草・サイレージ給与時における 根菜添加の乳量・乳質に及ぼす影響について (道立農試根室支場)坪松戒三・藤田 保 ・ 坂 東 健 l6 14..01

1

6

.

若牛の肥育試験(第

3

報)特に群飼肥育 (道立滝川畜試)都築善作・工藤陪・蒔田秀夫・高石啓一・木下 達

1

7

14.14

1

7

.

ビートトップサイレージ給与による乳用若牛の育成試験 (北大農学部) 広瀬可恒・長尾保義・大久保正彦ー村上健一

1

8

14.27

1

8

.

放牧によるホルスタイン種子牛の早期離乳試験(第

2

報) (帯広畜大)c_;,新出陽三・中曽根宏・菊地 弘・太田三郎・鈴木省三

1

8

14.40

1

9

.

ミルクリプレーサー及びカーフスターターによる 乳用仔牛育成試験(第

2

報) (北大農学部) 石原健太郎・長尾保義・広瀬可恒 (札酪) 上田義彦

1

9

14.日 20.初生横の増体1kgに要する晴乳量の検討(第

2

報) ( 帯 広 畜 大 ) 浦 上 清 ・ 石 井 格

1

9

15.06

2

1.離乳期が異なる仔牛の組飼料主体育成が 発育に及ぼす影響並びに経済性 (道立農試根室支場) 坪松戒三・藤田 保 20 15.19

2

2

.

植生,草産力の異なる草地に於ける乳汁生産性に関する調査 (道立農試根室支場) 藤田 保・坪松戒三

2

1

15.32

2

3

.

馬鈴薯の給与量を異にした豚の飼養試験 (道立農試根室支場) 吉田品二・坪松戒三 22 - 3ー

(3)

15.45

2

4

.

ブロイラー生産に関する研究 (第

3

報)エネルギー・蛋白質含量のことなる飼料による肥育試験 (北大農学部) 広瀬可恒・大久保正彦

2

2

15.58

2

5

.

唾液の栄養生理学的研究 (第

2

報)反努動物の唾液尿素分泌に及ぼす蛋白質飼養レベルの影響について (北大農学部) 広瀬可恒・大久保正彦・清水 弘

2

3

16.11

2

6

.

根菜類の牛乳生産性に関する研究 (第

1

報)根菜類とサイレージの反転法による比較 (道立新得畜試) 平沢一志・西埜進・和泉康史・大沢員次郎・石栗敏機乙3 16.24 27. 放し飼い方式畜舎における冬期肉牛の行動観察について (道立新得畜試) 首藤新一・細野信夫・太田三郎・荘司 勇

2

4

16.37

2

8

.

乳牛に対する飼料給与回数に関する研究 (第

1

報)若雌牛におけるサイレージの給与回数と採食量との関係 (道立新得畜試) 平沢一志・西埜 進・和泉康史

2

4

16.50

2

9

.

十勝地方における乳用仔牛育成の慣行技術調査 (道立新得畜試) 平沢一志・西埜 進・和泉康史・大沢貞次郎

2

5

2

会 場 午 前 の 部 9.00

3

0

.

牛発情時の体温 (帯広畜大) 北沢作次郎・測名重海

2

6

9.1331.ロパの腎の動脈について (北大獣医学部) 工藤規雄・杉村 誠・古畑北雄・高畑倉彦 27 9.26

3

2

.

サウスダウン種とコリデール種の雑種に関する試験 (第

4

報)産肉性について (道立滝川畜試) 近藤知彦・西村允一

2

8

9.39

3

3

.

めん羊の濃厚飼料無給与試験 (道立滝川畜試) 鑓田勝基・近藤知彦・長岡哲雄・郷内 肇・都築善作

2

8

9.52

3

4

.

鶏の人工授精試験(第

1

報)冬期間鶏舎内温度の 異った鶏舎に飼養された種雄鶏の精液の性状に関する試験 (道立滝川畜試) 渡辺 寛・松尾信三・鑓田勝基・高橋 武・河部和雄

2

8

10.05

3

5

.

冬季聞の鶏舎環境と収容羽数との関係 (帯広畜大) 鈴木省三・新出陽三・小林道臣・石久保正士

2

9

10.18

3

6

.

北海道における鶏のケージ飼育(第

3

報) (酪農学園大) 市川 舜・田原喜一・梅木勇耕

2

9

10.31

3

7

.

ブロイラ一平飼育成方式に関する試験 (北大農学部) 堂 腰 純 ( 道 立 滝 川 畜 試 ) 渡 辺 寛 ・ 東 原 徹

3

0

10.44

3

8

.

鶏の抗病性(ひな白痢)育種に関する研究

(4)

(第

1

報)ひな白痢菌接種試験による系統聞の感受性比較 (第

2

報)ひな白痢感受性と体温および 白血球消長との関連 (北大農学部) 八 戸 芳 夫 ・ 堤 義 雄 ・ 岡 田 育 穂 ・ 清 水 弘 (弘前大農学部) 高安一郎 31 10.貯

3

9

.

晴乳子豚の保温育成試験(第

2

報) (道立滝川畜試) 阿部 登・鑓田勝基・米田裕紀

3

2

11.10 40.保温板利用による子豚の育成について (北農試畜産部) 西部慎三・笠島寿雄・三島哲夫・山本正雄・加藤正雄

3

2

11.ぉ 41.北海道における乳牛を主とした酪農経営に関する研究 (第

2

報)経営の中に於ける土地生産力の役割 ( 酪 農 学 園 大 ) 佐 藤 明 ・ 房 間 稔

3

2

11..36

4

2

.

草地におけるダニの発生防止に関する研究 (第

2

報)火入れ効果についての検討 (北農試畜産部) 難波直樹 33 第

2

会 場 午 後 の 部 13.ぉ 43.クロム・アミノ酸残基の反応におけるアミノ酸の種類による差異 (北大農学部) 先本勇吉・大杉次男・塩谷憲司 34 13.48 44. カゼインの Ca-Sensitivity及び精度におよぼす 加熱処理の影響について (北大農学部) 吉田 繁・有馬俊六郎・橋本吉雄 34 14.01 45.ポリリン酸塩の肉製品塩漬効果におよぼす影響 (北大農学部) 安井勉・坂西雅子・長橋隆男・橋本吉雄 35 14.11 46.乳汁の電子顕微銭用標本の調製法について,特に レプリカ法,噴霧法による観察 (北大農学部) 斉藤善一・橋本吉雄 36 14..27 47.乳及び乳製品の安定性とクエン酸に関する研究 (第

1

報)定量法,特に除蛋白操作について (酪農学園大) 遊佐孝五・土屋禎造・安藤功一・加藤征輝 37 14.ω48.脱脂乳培地の加熱が乳酸菌スターターの活性度に及ぼす影響 (北大農学部) 三河勝彦・有馬俊六郎・検本吉雄 37 14.臼 49.一乳期間に於ける乳成分の変動について (酪検) 大浦義教・入江俊三 37 15.06

5

0

.

原料乳の無脂乳固形分の簡易定量法に関する研究 5 -(北大農学部) 斉藤善一・有馬俊六郎 (酪農学園大) 遊佐孝五・土屋禎造 (酪検) 大浦義教・入江俊三 38

(5)

(雪印乳業) 祐川金次郎・行徳晴美・神木寿一・末永保子 38 15.06

(

1報)Golding Plastic beadsと公定法との相関 並にそれに及ぼす因子について 38 15.19

(

2

報)Golding Plastic teads法の測定に及ぼす因子について 39 15.32

5

1.原料乳の乳蛋白の簡易定量法に関守る研究 (北大農学部) 斉藤善一・有馬俊六郎 (酪農学園大) 遊佐孝五・土屋禎造 (酪検) 大浦義教・入江俊三(帯広畜大) 森本 明 (雪印乳業) 祐川金次郎・行徳晴美・神木寿一・末永保子 39 15.32

(

l報)アミドブラック法による乳蛋白比色定量法の検討について 39 15.45

(

2報)アミドブラック法による乳蛋白比色定量法の応用について 40 15.58

5

2

.

放牧における乳牛の採食行動に及ぼす追肥の効果について (道立新得畜試) 西埜 進・和泉康史・若原英敏・石栗敏機・千田 勉 40 16.11

5

3

.

白クロパ一品種の適応性比較試験 (道立新得畜試) 高倉正臣・千田 勉・大森昭次・浜村経-41 16.24

5

4

.

ニュージーランド方式による草地造成試験(笹型野草地 の草地造成について) (道立新得畜試) 高倉正臣・小塩 栄・守屋邦彦・南雲新平 細野信夫・石栗敏機・五十嵐義任 41 16.37

5

5

.

林野用除草剤による放牧地内の宿根性障害植物駆除効果試験 (東藻琴農改普及所) 小 南 豊 (道農業改良課) 高野定郎 (帯広畜大) 大原久友 42

(6)

講 演 要

目 第

1

会 場 午 前 の 部 ( 講 演 時 間10分,討論 2分) 9,00より

1

.

F

o

r

a

g

e

E

v

a

l

u

a

t

i

o

n

法に関する研究 ーサイレージの品質評価について一 (第

1

報)コーンサイレージの品質評価 (北農試畜産部) 三股正年・。高野信雄・山下良弘・宮下昭光・ (道農業改良課) 河野敬三郎 サイレージの品質は原料の質,添加物,調製法,サイロ等の状況によって大きな差を有す るものである。現在までの研究によっても,道産コーンサイレージの栄養価には 2~3 倍もの 巾があることが認められている。合理的な飼養管理の上でもサイレージの品質と栄養価の簡易 な査定が望まれている。サイレージの査定では第1にPHや有機酸組成等に起因する晴好性や 家畜の栄養生理に影響する品質と,第2には可消化成分等による栄養価の総合的な判定が要求 される。これらの点から数年間の試験結果にもとずき,評価基準を作成し,その適応性を80点 のコーンサイレージの評価から検討した。基準はPHに20点,水分20点,穀穂の混入10点,実 の成熟15点、,色沢に10点,香味15点,触感および津田切に各5点の計100点を配点、し,各項目に5 等級の区分を行って査定二哨面し,その后各サンフ。ルは分析調査を行って適合性を検討した。こ れらの結果によると 1 )道産 138点のコーンサイレージは平均水分80.2%,PH 3.8で, DCP 0.8%, 'TDN 12.8%であり,米国産 393点の平均水分72.4%, DCP 1.2%, TDN 18.2%から比較すれば %程度の栄養であり,これらの原因も明らかにされた。 2 )査定に用いた80点のコーンサイレージは平均PH3.8,総酸1.65%,水分78..l%,DCP 1.03%, TDN 14.6%でアンモニヤ態N20.5mg / dlであり,その平均得点、は69.5点であった。 3 )総合点と DCPには0.26※, TDNは0.43楽※, 1

FE

には-0.52※※, PH には -0.62~ ※ 水分には-0.32※※,総酸には0.38※※,実の成熟度には0.60燃の強い相関がみられた。また水分 含量と DCPにはー0.70糊, TDN -0.96※※,成熟度にー0.45※※,色沢に0.22※の相関が認め られた。また成熟度や穀穂の混入と DCPおよび TDNには,いずれも興味ある強い十の相関 が認められた。 4 )以上の結果から,今回作成利用したコーンサイレージの査定基準は総合的な品質判定 に充分利用しうることが認められた。また判定にあたっても,現地で簡易に行いうることも確 認された。目下草サイレージ,ビートトップサイレージについても検討中である。 - 7ー

(7)

2

.

Forage E

v

a

l

u

a

t

i

o

n

法に関する研究一乾草の品質評価について一 (第

1

報)乾草の品質が家畜の噌好性と給与効果に及ぼす影響について (北農試畜産部) 三股正年・高野信雄・山下良弘・。宮下昭光・渡会 弘 著者等はさきに,道産 500点の乾草品質の実態と品質査定に葉部割合,緑度および茎の直 茎が有効な指針になりうることを報告した。今回は良質と判定された乾草(多葉,高緑度)と 不良乾草(小葉,低緑度)の家畜に対する晴好性,給与効果および経済性について検討を行な った。 1) 2番刈乾草ルーサンAは葉部割合14%,緑度25%,蛋白質11.7%で繊維31.0%のもの とBは葉部30%,緑度60%のものを10頭の緬羊に自由採食させたが,1時間の採食速度はA1.7 kgに対し, Bは4.3kgであり, 1日の採食量も 7.1kgと10.9kgとBが明らかに優れていた。 2)

A

乾草は葉部14.0%,緑度33.0%で蛋白質 9.5%,繊維36.3%であった。

B

乾草は葉 部80%,緑度55.0%で蛋白質17.3%,繊維.30.3%のものであった。両乾草を同一飼養条件で体 重約 500kgの若牛6頭に給与したが, 1日1頭当りの採食量は

A

乾草は11.3kg,

B

乾草は13.2 kgであり, 1時間当りの採食速度でもAは3.0kgでBは4..1kgであった。 3) A乾草は緑度30%,葉部14%で DCP3.1%, TDN 41..6%であり, B乾草は Aと同 一植生であったが,葉部82%,緑度65%でDCP10.1%, TDN 49.3%であった。これらを3 頭づhの若牝牛を用い60日間の給与試験を行った。 A乾草群は1日1頭当り乾草は自由の他に ビートパルプ2kg,配合2kg給与し, B乾草群は乾草の他にビートパルプ1kg,配合 0.5kgの 給与とした。 12日間の朝夕の給与后30分間の採食速度(1頭平均)はA乾草1.5kgに対し, B 乾草は 3.1kgと示された。また1日1頭当りの採食量はA乾草 4.8kg,B乾草 9.0kgと示され 体重 100kg当りA乾草は

o

.96kg., B乾草は1.81kgであった。また試験期中の1日1頭当りの増 体重ではA群平均1.05kg,B群は0.91kgで差は認められなかった。 1日l頭当りの飼料費では A群 152円に対し, .B群 103円であり,購入飼料費は40円と 116円の知くに差が示された。 4 )以上の結果から,家畜に対する良好な晴好性は多葉性と高緑度によって示されること が認められたo良質乾草は追肥管理と早刈および合理的な調製法により得られることが明らか にされた。

3

.

乾草調製収納法に関する研究(第

1

報) (道立農試根室支場)。上出 純 (北大農学部) 東保久義・宿田欣司・広瀬可恒 比較的低温多湿の時期における牧草の乾草調製方法として,最近推進を進めら,れている三 角草架法,スエーデン式針金草架法,常温通風乾燥法について,調製に要する資材,労力,電 力,及び乾草仕上がりまでの水分及び各成分変化,製品品質等の観点、から比較検討した。 実験圃場として,オーチヤードグラスを主体とする輪作牧草地l町6反を2区にわけで, 第1区は6月11日に,第2区は天候の関係から6月20日と6月27日にわけで刈取を実施した。

(8)

各区に8反を充当し,三角草架法,針金草架法各 2反,常温通風乾燥法 4反に区分けして実施 した。 第

1

区の時は天候に恵まれ,三角架,針金式共に

1

日予乾して堆積した、め順調に仕上が ったが,第2区の時は雨天が多かった冶め,三角架は広げて常温通風乾燥機を通して乾草を行 なった。試験結果の概要は次の通りである。 1. 第、1区は 6月11日午前刈取時に水分78%前後, 1 日予乾時に49~51% のものが,堆積 8 日后に収納した時は,水分が22~26% であった。第 2 区は予乾せず水分83% のものを堆積し たところ,刈取8日後に収納した時,針金法は水分28%に減少していたが,三角架法において は水分カ~ôO% 以下にならなかった。 2. 所要電力は通風乾燥法で,第 1区 360kw(約63時間) ,第 2区 380kw(約67時間) , 三角架法 420kw(約74時間)で,通風乾燥機内に収納した時の水分は,通風乾燥法第 1区32%, 第2区28%,三角架法29%であった。 3.乾草調製に要した資材は,三角架法では,反当り土谷式三角架2個を要し,針金式に おいては,反当り長さ 6 尺の丸太を 7~8 本, 14番線の針金約 160mを要した。

4

.

グラスサイレージの成分組成の相関について(予報) (北農試畜産部)西部慎三・平尾厚司・。荒 智 1.は ピ め に 草地開発事業及び農業構造改善事業の推進に伴い,北海道における草の利用方式もますま すサイレージによる調製貯蔵の必要が増大してくるであろう。この場合一方においては埋草様 式の変化,又一方ではサイレージ原料として将来多汁質,高蛋白化原料が多くなることは予想 される。 この様なサイレージの調製,貯蔵様式の変化に則応する調製,貯蔵上の問題を化学的に究 明する一段階として,恵庭町で生産されたサイレージを分析し,一部を解析したので報告する。 2.材料及ぴ方法 試料は恵庭町の農家で生産されたグラスサイレージの搾汁液20点について分析した。 分析方法について, PHは水素イオン濃度測定器(ガラス電極)で測定し,総酸酸度は% 規定苛性ソーダで中和滴定し, 100cc中の苛性ソーダのmg数をもってあらわした。 揮発酸は蒸留法で分析し, 100cc中の苛性ソーダのmg数を揮発性酸度としたo又不揮発性 酸度は総酸度から揮発性酸度を差引し、たもので表示した。 窒素形態の分析は下記の方法によった。全窒素はケルダル法で分析し,アミノ態窒素はホ ルモール滴定法を用い,アンモニア態窒素はコーンウエの微量拡散分析で定量した。

3

.

試 験 成 績 分析結果は次の通りである。 PHは平均 5.1で 4.4から 6.7まであり,その分布巾は 2.3 である。揮発性酸度は平均 197で,最少が82,最大は 371でその分布巾は 289であった。不揮 9

(9)

-発性酸度は平均 679.6で,最小 128で,最大は 1,103であり,その分布巾は 975であった。 全窒素は平均 404で,最高は 650,最小は 128で,最大 295,その分布巾は 355である。 lアンモニア態窒素は平均86.5で,最小は37,最大は 165であり,その分布巾は 132である。ア ミノ態窒素は平均 156.1で,最小は96,最大は 262であり,その分布巾は 166である。 又PHとアンモニア態窒素,及びアミノ態窒素との聞には有意な正の相関が認められる。 PHと揮発性酸度との聞には強L、正の相関があり,不揮発性酸度と PHとの聞には強し、負の相 関が認められた。 又アンモニア態窒素はアミノ態窒素とは強し冶正の相関があり,揮発性酸度と不揮発性酸度 との聞には有意な負の相関が認められる。

5

.

ヘイレージ

(

H

a

y

l

a

g

e

) と思われる飼料調製とその給与効果事例報告

(帯広地区農業改良普及所) 。長沼 勇 (帯広畜大) 福永和男 (道農業改良課) 遠藤清司 牧草の主なる貯蔵技術として従来より行われて来たものに,乾燥法とサイレージ法とがあ ったが,最近に至り酪農先進国においては,へイレージ

(

H

l

a

g

e

)

の調製が行われるように なった。しかし我が園口おいては研究機関においても未だ漸く研究の段階に入ったに過ぎない。 私共はたまたま帯広市別府町酪農家鈴木富夫氏が1961年よりいわゆる,このへイレージ (H

αr

l

a

g

e

)

に属すると思われる方法によりsilageを作りこれを乳牛に給与し,きわめて例年良い成 績を挙げている例に遭遇したので内容には問題点もあるが参考のために報告する。

(

1

)

調 製 の ! 動 機 鈴木氏は,十勝地方が

1

番牧草の刈取適期である

6

月中旬の天候が乾草調製上悪条件下に あるために従来は普通の水分70%前后の Grass silageの調製をして来たがこの方法では,添加 物の必要や水分の調製,細切,踏込みなど多くの労力を要する点、から,このような方法を実施 したと言っている。 (2) 調 製 法 の 要 点 原料草の刈取は 6 月1O ~20 日の期間に行われ草丈は刈取始めが45~50cm ,刈取終が60cm 。 草種は萱科,禾本科でその割合は

5

5

のものである。使用サイロは,畜舎内に設置された塔 型,及び、角型火山灰ブロックサイロである。 詰込の方法としては刈取后半乾草の状態にまで予乾してから,レーキにて集草し,サイロ 底部に詰込む原料草の状態として小堆積可能な水分20~22% 程度のもので,これを高きにして 1. 8m 位まで詰込み,この上に水分40~50% 程度の原料草を細切することなしそのま、詰込 んでいる。詰込の過程において,取出口,詰込口は完全密閉(ピ、ニール,コンクリートモルタ ルの使用)しサイロ底部には,外部よりの水分浸透が絶対にあってはならないとしている。詰 込終了后は刈取直后の生草を30cmの厚さにカッターで切込み,その上にビニールをかけ,周囲

(10)

には粘土等を上げて密閉していた。

(

3

)

製品の品質と給与効果 製品についての分析結果は次のとおりである。色は淡緑色,少酸臭(半乾草臭) PH 4.4 総酸1.25,揮発商船.56,不揮発酸0.69である。 なお一般成分としては水分 33.97,粗蛋白7.63,組脂肪2.18,可溶性無窒素 32.87,繊維 18.75,灰分5.34,カロチン 13.24mgであった。 給与期間は概ね12月より5月まで給与しており晴好性も高く, 1962年1月より12月までの 期間において取まとめた乳検成績によると次のような結果を得られている。 乳 検 成 績 (1962)

¥

乳 量 脂 肪 率 脂 肪 量

i

監 飼 飼 料 総 量 生 高 効 率 │閣

υ

購/料乳入費代ノ/,%/ ) (kg) (kg)

(

%

)

Fu DTP Fu DTP Fu IDTP 鈴 木 9頭 平 均 4,304 3.56 156.6

4,344 373 3.6 42 31.7 所 属 組 合 39頭 平 均 4,138 3.50 145.0 498 92 3,232 338 4.4 42 39.4 市 連 協 221頭平均 4,204 3.45 145.1 682 99 3,871 389 3.7 37 45.9 1 9 6 1 十 勝 平 均 4,330 3.59 155.3 663 105 3,902 400 4.0 39 1 9 6 1 道 平 均 4,397 3.49 153.0 574 99 3, 751 374 4.1 41

6

.

天北地帯の高台ササ地における草地造成 (第

2

報)異る耕鋤方式が生産性におよぼす影響 (道立農試宗谷支場) 池田鹿之助・。及川 寛・平島利昭・寺井孝司・渡辺正雄 天北地帯に広く分布する高台地(ササ型植生)における効率的な草地造成方式を確立する ため,当場用地内の高台ササ地において1960年より実施している草地造成試験の結果を報告す る。 1960年10月にササを刈払ったのみで越冬し,翌春5月中旬に各種耕鋤処理を実施したoす なわち,主区としてサプンイラーによる心土処理区と心土無処理区を設け,その各々について 細区として反転耕起一1区(トラクター耕→ディスクハロート反転耕起一2区(トラクター耕 →ローターベーター)および表層撹持区(反転耕起することなしローターベーターにより表 層を撹持したのみの区)を設定して,生産性その他を比較検討中であるが, 2年固までの結果 からは表層撹持のみでも従来の反転耕起に劣らないことがわかった。

(11)

-11-7

.

草地の維持管理に関する研究

(

第 2

報)異る刈取の高さが生産性並びに植生におよぼす影響 (道立農試宗谷支場) 。及川 寛・寺井孝司・渡辺正雄 放牧地の適正な利用管理法を確立するための基礎資料を得るため

J

放牧型の基本草種であ るオーチヤードグラス,ペレニアルライグラスおよびラデイノクロパーを混播条件下で,刈取 の高さを

0

5

および

1

0

c

m

として刈取りを続け,生産性および植生におよぼす影響を調査した結 果,興味ある知見を得た。

8

.

改良牧野の造成利用に関する研究

(

5

報)自然牧野と改良牧野における肉牛の 放牧効果と植生の推移について (北農試畜産部) 三股正年・。高野信雄・宮下昭光・渡会 弘 (十勝種牧) 石川秀勇 自然牧野に家畜を重放牧を行って野草地のクリーニングと牧草の導入を行い,追肥・追播 などの簡単な植生改良を実施した。この間4ヶ年聞の植生の推移と肉牛の放牧効果について試 験を行った。これらの成績を要約すれば次の如くである。 1 )植生状況は禁牧区でA区(対照)の4ヶ年収量は3.07屯/10aで牧草率は13%であり, B2区(追

H

E

2

4kg/ 10a /年)は4.94屯 で23%の牧草率であった。しかし, D2区(重放牧一火入 ーデスク一播種-追』巴24kg/10 a /年)は 10.22屯で牧草率は77%と優れていた。また初年目 収量に対する4年目の収量比ではA区は28%,B2区82%に減少したのに対し, D2区は 307%と 良好であった。 2 )季節的草生産ではA区は春 (5~ 6月)は1日lOa当り 7.8kgの生産で,夏 (7~ 8 月)は 2.6kgと減少し,秋には僅かに 1.2kgであり,年間の草生産は6月中旬から9月下旬ま での 100日間であった。B2区は春に13.4kg,夏に 8.3kg,秋に 4.5kgとA区よりかなり改善が 示された。草生産の期間は5月下旬より10月上旬までの 120日間の如くであった。D2区はA, B2区に比較しでかなり改善され,春に21.Okg,夏に27.6kg,秋においても14.8kgとA区よりも 良好であり,生育期は5月下旬より10月下旬までの 160日間の如くであった。 3 )牧養力では

3

ヶ年の放牧試験結果より, A区では体重 500kgに補正した肉牛はHa当り 101頭の放牧がなされ, 1日1頭当り0.25kgの増体が示された。採食利用 TDNは 454kgの如 く算出された。B2区では年間 159頭の放牧がなされ, 1日1頭当り0.32kgの増体で採食利用T DNは 811kgであった。 D2区では 239頭の放牧で補助飼料なしでも0.45kgの増体が期待され, 1, 627kgの TDNが利用された。 4 )経済性ではA区はHa当り 2,700円 の 造 成 維 持 経 費 で 生 草1kgの生産費は0.88円, D CP 1 kgは38円であった。標準牝牛の1日1頭の放牧経費は89円と算出された。 B2区は 5,020 円で1.02円と57円とA区より高くなり, 1日1頭の放牧経費は 104円であった。 D2区は 7,180

(12)

円と最高の造成維持費を示したが, 1kg生草費 O.7円, DCPでは26円で明らかに経済効果が 試められた。また1日l頭当りの経費も99円であった。

9

.

New Zea l

a

n

d

方式等による大規模草地の開発利用に関する研究

(

1報) Hoof Cultivation法による草地造成の適応性 (北農試畜産部) 。三股正年・高野信雄・山下良弘・宮下昭光・渡会 弘 近代農業への体質改善には耕地の拡大が必須であり,草を先駆作物として農業分域を広め, さらに畜産経営においても現下の耕地内での生産基盤をさらに未開発の山麓,傾斜地および高 原に発展させる方向がとられなければならない。 しかし,今后に残された大部分の未開発地や農家が所有する未耕地は重作業トラクターに よる造成が困難か,または不可能な地帯が多い。一方ニュージランドでは広大な山岳地帯を, 火入れ・燐酸質肥料を基幹とした施肥と牧草の播種と放牧の組合せにより草地化に成功している。 これらの点から,北海道における家畜の蹄による草地造成 (Hoof cultivation) の適応性 を試みた。試験地は10度の傾斜地で代表的なススキーハギーワラビーササの長草型野草地で, これに Ha 当り 2, 000~ 3,000本の10年生シラカパが密生した所である。立木は抜根することな く地際より伐採し,野草の刈払い,火入れを行って地肌を出した。火入れ后は燐酸質肥料・草地 化成と牧草種子を地表に撒播し,その直后, 4日間でHa当り延べ80頭の若牛をストッキングさ せて種子活着を行った。その后2回の野草抑圧のためのHa当り 287頭の放牧と掃除刈を行った。 これらの結果,家畜による簡易な方法での牧草化の可能性が認められた。試験処理は火入 れ無処理の対照区と,火入れ后トラクター砕土による簡易改良区を設置して比較対照を行った。 さらに今后に残された本方式による草地造成法の問題点も検討中である。

1

0

.

アルフアルファの栽培並びに飼料的利用に関する研究

(

4報)生育階梯に伴う草量及びその成分の推移 (帯広畜大) 大原久友・。吉田則人・福永和男・田中勝三郎 著者等は,アルフアルフアの栽培並びに飼料的利用に関して,適応性,根癌菌接種と草量 との関係,各肥培条件による草量に対する影響,刈取時期と茎葉比などについて検討したが, 今回は2年目アルフアルフア・グリムの生育階梯に伴う草量と,含有ビタミン,無機成分など の推移について報告する。結果の概要を示すとつぎの如くである。 1. 生育階梯と草量との関係は早刈時におL)ては1,000kg/10a,適期刈時で 1,300kg / 10a, 遅刈時で1,600kg / 10aの生産量がみられ, 5月上旬より 10日間隠の草量調査では気象条件によ って大きく影響されるものと考えられるが, 5月中旬で 140kg,下旬で 230kg, 6月上旬で 250kg, 6月中旬で 310kgとそれぞれ増大する傾向がみられた。 2.生育階梯における茎葉比,飼料成分,無機成分及びビタミン含量の推移,また,早刈, 適期刈,遅刈の3刈取時における可消化性との関係も検討した。

円 。

(13)

1

1.十勝地域におけるイネ科草種の適応性について (帯広畜大) 大原久友・吉田則人・。福永和男 イネ科草種中,オーチヤードグラス9種,ケンタッキー31種,フエスク3種,ライグラス 13種の国外・圏内産のものについて,その生産性を研究した結果を示すと次の如くである。

1

.

一般にライグラスの生産性は高く,オーチヤードグラスはこれについでいる。 2.品種については,オーチヤードグラスではAVON,ライグラスではEULFの収量が大 である。特に後者は生産量で4トン/lOa,乾草量で1トン/10a以上を示している。 2n, 4 n の収量も高い。 3.窒素追肥の効果は大である。 4.飼料成分も追肥によって草類中の蛋白質,脂肪,灰分及びカロチン含量が増大してい る。

1

2

.

牧草類の大量要素欠乏症について (北大農学部) 石塚喜明 (酪農学園大)原田 勇 (北農試畜産部) 。林 7荷 飼料基盤の拡大強化,とくに牧草生産の拡充の重要性については言うまでもないところで ある。これには他作物耕地,あるいは未利用地の草地化による草地面積の拡大と草地の単住面 積当り収量の増加とが必要である。 牧草は言うまでもなく年間数回収穫され, しかも地上部の大部分が目的生産物であるから その養分収奪量は一般に極めて大きく,養分欠乏による収量低下を招きやすい。 本道において今後に草地開発を予想される未利用地の中にはなんらかの土壌的要因により 従来その耕地化を制約されていたところも少なくなしまた単位面積当り収量の増加は養分収 奪量の増加に直結するものであり,牧草の要素欠乏に対してはこのような点からも注意が払わ れなければならない。 このようなことから牧草の生育にとって必要な窒素,燐酸,加里,石灰ヲ苦土,硫黄の大 量6要素の欠乏症状を把握し,適切な草地管理の基礎指標を得るため本道に適する, Alfalfa, Red clover, Orchardgrassの3草種について水耕栽培によってこれら要素の欠乏症を発現さ せたのでその結果について報告する。 1 )供試草種についての特異的欠乏症状(写真によって紹介する) 2 )欠乏症出現時の乾物重はAlfalfa,Red cloverはーCa(-S( -K(一Mg(-P(-N の順であり, Orchardgrassは-S(-N( -Ca,一Mg(-Kの順であった。

3

)欠乏症発現牧草の欠除無機成分含有率はL、ずれも低下していた。

(14)

1

3

.

草類栽培における各種形態基肥燐酸の肥効の 持続性に関する試験 (北農試畜産部) 。片岡健治・林 満・小林真信・小梁川忠士 燐酸は一般に土壌中での移動性に乏しく,地表撒布のような手段ではその肥効が低い可能 性が考えられるので予め基肥として大量の燐酸を施与する方法がとられる場合がある。この場 合,肥効の持続性が問題になる。ルーサン,アカクロパーの2草種に対して九0550kg/10aを 燐砿粉,熔燐,過石,

P

o

l

y

p

h

o

s

p

h

a

t

e

K

塩,~司 Na 塩の 5 種の燐酸肥料として施与し,その肥効 をしらべ、たのでその結果を報告する。

1

.

乾収は過石,熔燐,

PP-Na

の各区が高かったが,過石区は

1

番草の収量が極端に高 く,

2

番草収量の低下が著しかった。熔燐,

PP-Na

両区は

1

2

番の収量差は過石区に比し て少なく,

PP-K

区では更に少なかった。

2

.

無燐酸区,燐砿粉区の

P

2

0

5含有率は他区に比して低く,また是等

2

区および、

PP-Na

区においては2番草の巳05含有率は1番草のそれよりも低かった。

3

.

P

2

0

5吸収量は過石区,

PP-Na

区,熔燐区が大で

PP-K

区がこれに次いだ。

特 別 講 演

( 12.30ー 13.30)

1

.

ハ ワ イ の 農 業 北大農学部 上 山 英 一 2.ア メ リ カ 留 学 談 北大農学部 安 井 勉

1

会 場 午 後 の 部 ( 帯 寅 時 間10分,討論2分) 13.35より

1

4

.

牧草サイレージを主体とした乳牛の飼養法確立に関する研究

(

2報)サイレージと乾草の給与比率が 乳量・乳質に及ぼす影響について (道立農試根室支場)。坪松戒三・藤田 保 ・ 坂 東 健 根釧農業の振興はその立地条件から大規模草地酪農が必要である。従って組飼料の大量確 保が重要な課題となってくるが,機械化作業を将来の基幹手段と考える場合,草サイレージに よる貯蔵利用が安易であること,さらに当地方のように夏季湿潤多雨下良質乾草調製が不良な こと、併行して草サイレージを主体にした乳牛の飼養法の確立が重要となった。 従来サイレージは乳牛生体重の 3~4% が給与適量とされ,多給すると乳量,乳質の低下, 健康度,繁殖性に障害を与えるとされているが,これらの程度を明らかにし本飼養法の確立を

(15)

-15-期したものである。前報において(昭和37年畜産学会)多汁飼料飼養法が干草飼養法に優るこ とを報告したが,今回は粗飼料の給与基準設定の一環として乾草とサイレージの給与比率の適 量を検討したものである。 体重平均 525kg ,開始時乳量13~22kg の乳牛12頭を供試し, 3頭づ).4群に分け組飼料の 給与比率によって群別し,第1群サイレージ,第2群乾草1:サイレージ2(風乾重として) 第3群乾草2:サイレージ1,第4群乾草1:サイレージ1とした。給与量は風乾重下体重の 2.4%を大体の基準とし,乾草は1番乾草を用いた。 試験期間は80日間とし, 20日づ).4期に分かち,成績の検討には後半10日間を用いた。飼 養法はラテン方格法を用い,各牛共4飼料群の給与を20日づ冶うけた。配合飼料は各牛とも前 期10日間の平均F C M乳量の

M

量をうけた。その間飼料残食量,サイレージ水分を調査し,脂 肪率,乳質成分は10日毎に2日間の混合試料で分析し,固形分・乳糖・全蛋白・カゼイン・灰 分・酸度・

A

I

.

test を調査した。血液成分も分析したが,これは次報に譲る。 その結果を全期12頭平均でみると,飼料摂取日量は第1群サイレージ53.3kg,配合 3.7kg, 第2群乾草 3.7kg(体重当り 0.7%)サイレージ36.5kg(7 %)配合3.9kg,第3群乾草 8.2 kgサイレージ13.3kg,配合 4.1kg,第4群乾草 5.9kg(1%)サイレージ26.3kg (5 %)配合‘ 3.6kgであって,乾物摂取日量及その体重当%は第1群13.7kg,2.6%,第2群14.0kg, 2.7 %,第3群14.6kg, 2.8%,第4群13.7kg, 2.6%であった。各群間の乾物摂取量に有意差は なかった。 産乳量では全期平均で産乳量・ F C M乳量夫々第1群14.7kg,13.9kg,第2群14.5kg, 13.7kg,第3群12.9kg,12.1kg,第4群13.2kg,12.7kgであって,第1,2群 と 第3,4群 聞に有意差が認められた。生体重・乳質成分には顕著な変化はみられなかった。以上のように 摂取量に差がなく産乳量でサイレージ群及乾草1サイレージ2群がよいところから乾草を体重 の 0.7%以下とし,サイレージを飽食させる (7%以上)組飼料給与法が良好なことが認めら れた。

1

5

.

牧 草 サ イ レ ー ジ を 主 体 と し た 乳 牛 の 飼 養 法 確 立 に 関 す る 試 験 (第3報)乾草及び乾草・サイレージ給与時における 根菜添加の乳量・乳質に及ぼす影響について (道立農試根室支場)坪松戒三・藤田 保 ・ 坂 東 健 第

2

報の乾草とサイレージの給与比率に関する試験で乾草が体重の1%以上になると産乳 効果が低下することから体重の O~7% (

3

.

5~

4

kg)以下の乾草給与が好結果をもたらすこと を認めた。またその乾草は1番乾草であった、め 2番乾草の価値をも確かめる目的で, 2番乾 草群を設け,これに根菜を加えた乾草・根菜群と前報の量による乾草・サイレージ群,乾草サ イレージ根菜群の産乳効果を比較しようとしたものである。 体重平均 520kg ,開始時乳量11~26kg の乳牛 8 頭を供試し, 2頭づ冶 4群に分け粗飼料の

(16)

種類によって群別し,第1群乾草群,第2群乾草・根菜群,第3群乾草・サイレージ群,第4 群乾草サイレージ根菜群とした。組飼料の給与量は各飼料の風乾重で体重の 2.4%を給与した が飽食量程度で僅かの残量を示した。乾草は 2番乾草を用い,サイレージは出穂オーチヤード 穂桑チモシ-開花赤クローパ混合草であった。根菜はルタパガ,配合は市販飼料である。試験 期間80日間を20日づミ 4期に分ち, 20日のうち後期10日間を成績検討に用いた。ラテン方格法 で行ない,配合飼料給与を

FCM

量の

M

量とするなど他の調査法は前報に準ビた。その結果を 全期8頭平均でみると,飼料摂取日量は第1群乾草12.4kg,配合 3.9kg,第2群乾草 8.5kg, 根菜40kg,配合 4.2kg,第3群乾草 3.9kg,サイレージ39.3kg,配合 3.9kg,第4群乾草4kg, サイレージ28kg,根菜25kg,配合4kgであって,乾物摂取日量及びその体重当り比率は夫々第 1群14.1kg,2.7%,第2群14.8kg,2,9%,第3群14.0kg,2.6%,第4群14.4kg, 2. 7% であった。本試験でも各群聞の乾物摂取量の差は認められなかった。 産乳量では全期平均,産乳量・

FCM

乳量夫々第1群13.4kg,12.6kg,第2群15.8kg, 14. 7 kg,第3群15.4kg,15.2kg,第4群16.0kg,15.2kgであって,産乳量では多汁飼料併用群と乾 草群聞に有意差がみられた(

P

<

0.01)0

F

C

M

乳量で第

2

群が他の多汁飼料群に劣るのは脂肪 率の低下に基因し,脂肪率で第1群3.58%,第2群3.51%,第3群3.81%,第4群3.70%とサ イレージ給与で高くなり,根菜給与で低下する傾向を示した。生体重変化では第1群 517kg, 第2群 519kg,第3群 522kg,第4群 525kgで差異が認められなかった。乳質成分でも顕著な 差異を認めなかった。 以上のように当地方の良質な2番乾草を供試してもルタパガ・草サイレージの併用群に比 し産乳効果が低下した。またサイレージ・根菜聞の産乳増量効果は同等で,根菜は脂肪率を低 下する傾向を示した。さらに各飼料群聞の無脂固形分・乳糖含量などに差がなかったことから 乾草少給とサイレージ多給による飼養法も採用できることが認められた。

1

6

.

若牛の肥育試験

(第3報)特に群飼肥育 (道立滝川畜試)都築善作・。工藤陪・蒔田秀夫・高石啓一・木下 進 前 2 報にヲ|き続き,今回は黒毛和種 7 頭,日本短角種 7 頭の去勢若牛を用いて,生后22~ 24ヶ月を仕上げ目標とし,群飼による省力的な肥育を行うことに主眼をおいて試験を行った。 供試牛は36年春の道内産で,秋に購入したものを, 36年12月8日より38年3月23日までの 470日間にわたって育成肥育を実施した。 飼料給与等は,第2報におけるとほJ同様に行ったが,肥育期 (25/Oct ~23 / Mar)に おいては,両種とも4頭群飼と単飼のもの3頭に分けて飼育した。 成 績 1 )供試牛,特に短角種の素牛が発育・資質とも著しく不良であったミめ,充分な育成肥 育効果をあげることができなかった。 -17ー

(17)

2 )従って終了時体重は,和種平均 433kg,短角種平均 402kgで,特に短角種において仕 上げ体重が不足した。 3 )飼育方式別の肥育期における一日平均増体量は,各々群飼区0.69kg,0.83kg,単飼区 0.59kg, 0.65kgと全般に不良であったが,両種共群飼区が秀れた。 4 )群飼区は単飼区に比して,濃厚飼料(朝夕2回給与)の摂取速度が早く,乾草(不断 給与)摂取総時間が幾分長かった。 5 )群飼区における相互干渉は,濃厚飼料摂取時に多く見られたが,特に劣勢な個体は, 濃厚飼料摂取量の不足を乾草の増摂取で補う傾向が認められた。 6 )屠殺成績では,枝肉歩留で各々58.1%,53.4%と,短角種が著しく低かった。しかし 肉質は,肥育期間が長かった治め,第2報におけるよりも可成り改善された。 7 )肥育牛の販売価格は,各々75,200円, 58,189円と著しく安価で,大量販売上の問題点 が指摘された。

1

7

.

ビートトップサイレージ給与による乳用若牛の育成試験 (北大農学部) 広瀬可恒・。長尾保義・大久保正彦・村上健一 乳用若牛の育成にビートトップサイレージをどの程度使用して,支障なく利用できるかを 検討する目的で,カーブミールで育成した4~13 カ月令のホ種及び同種系雄牛 6 頭,去勢雄 2 頭,雌牛4頭を, A群 5頭, B群 5頭,

c

群2頭に区分けして, A, B群にはトップサイレー ジをそれぞれ体重の8 %, 4 %の割合で与え,

c

群にはデントコーンサイレージを4 %の割合 で与え,冬期4カ月間の飼養を行なって,発育並びに健康に及ぼす影響を調べ、たo 群総体の増体量は, A, B群聞に全く差がなく,平均増体率はA群 174%,B群 170%で, トップサイレージ多給群の方が僅かに良好であった。デントコーン給与群とそれに年令的に相 当するA,B群中の個体との増体を比較するとき,ビートトップサイレージ群の方が優ってお り,ビートトップサイレージ給与が,若牛の発育増体に悪影響があるという傾向は全く認めら れない。 トップサイレージ給与群の全例において,排便の軟化をきたした他には,臨床所見上異状 を認めず,若牛に体重の8 %の量までビートトップサイレージを,連続 4カ月間給与しても発 育並びに健康に支障なし冬期間の育成用組飼料として有効に利用することが出来る。

1

8

.

放牧によるホルスタイン種子牛の早期離乳試験(第

2

報)

(帯広畜大) 。新出陽三・中曽根宏・菊地 弘・太田三郎・鈴木省三 乳牛の育成費において,大きな比重を占めるのは,日甫乳期の乳代である。従って,給与乳 量を減らし,他のより安価な飼料をこれに替え,育成費を節減することが期待される。それで, 1961年および:'l962年において,放牧による早期離乳試験を行なった。 供試動物はホルスタイン種雄子牛で, 1961年度 5頭, 1962年度 4頭を用い, 8日令より 180

(18)

日令までの 173日間試験を行なった。牛は4週令より放牧に出され, 70日令で代用乳給与を停 止し,放牧主体の育成を行なった。 この結果,牛はほゾ標準に近い発育を示し,ホルスタイン種子牛の4週令からの若令放牧 は,生理的に可能であか,安価な放牧のできる地域では,この方法によって70日令で代用乳の 給与を停止し,育成費を軽減し得ることが示された。

1

9

.

ミルクリプレーサー及びカーフスターターによる 乳 用 仔 牛 育 成 試 験 ( 第2報) (北大農学部) 。石原健太郎・長尾保義・広瀬可恒 (札酪) 上田義彦 初生仔牛の育成用代用乳飼料は,液状で与えるmilkreplacerと,粉状で与える Calf starterの2本だて J行くことが,仔牛の消化器発育の促進の見地から,好ましいと考えられ, 前報においてreplacer-starter法で概ね良好な発育成績を納め得ることを報ビたが,今回は処 方に改良を加えたA処方 (replacerの蛋白28%,starterの蛋白23%)と,蛋白レベルを若干さ げたB処方 (replacerの蛋白25%,starterの蛋白21%)及び某社企画品C (replacerの蛋白 28%, starterの蛋白24%)の3種類を使用して,ホルスタイン種雌仔牛各3頭の育成試験を2 週令より16週令までの聞について行なった。 その結果, 16週令時の平均体重はA群 123kg,B群 101kg,C群 114kg,平均体高はA群 91. 6cm, B群89.4cm,C群89.4cmで, A, C群の発育は,米国ホルスタインの標準発育並であ った。平均1日の増体重はAO.75kg, BO .58kg, CO .61kgで,飼料の消費量及び増体1kgに要 した飼料の量は次の通りである。 リプレーサー ス タ ー タ ー 仔 牛 用 配 合 計 飼 料 要 求 率 A 13.5kg 150.6kg 13.7kg 177.8 2.40 B 13.0 144.5 14.2 171.7 3.01 C 34.2 46.5 91. 7 172.4 2.92

2

0

.

初生慣の増体

1

kgに要する晴乳量の検討(第 2報) ( 帯 広 畜 大 ) 浦 上 清 ・ 石 井 格 著者らは,かねてよりホルスタイーンなどの乳用仔牛の理論的発育曲線と,これに併行する 理論晴乳標準の設定の必要を痛感し,自然晴乳の状態で生長する和牛仔牛及び母仔同居のホル スタイン仔牛の増体状況などからの発育曲線を得たので,その線をたどらせながらの全乳によ る晴乳量の極少量を検討した結果を第1報として次表の通り報告した次第であるが, 今回,士幌町に生産した品胎(三ツ仔)の積3頭を供試して晴乳実験を行なった。 A H d 唱E 4

(19)

乳用仔牛の 1kg増体に要した乳乾物量の比較

ι

訟とと

乳 乾 物 量 比 率 備 考

kg バ ケ ツ 晴 乳 2, 129 1 0 0 % 昭37.7.8生(福島種畜場)の 卵 ーーーーーーーーーーーーーーー,ーー,ーーーーー ーーーーーーーーーーーー・ーーーーーー ーーーー-ーーーーーーーーーーー,ーーーーーーーーーーーーーーーー-ーーー 双仔,体重の少ない方にスト 性 6mm管ストロー晴乳 1, 940 9 1. 1 2 ロー晴乳,ホルスタイン種 自由飲み装置 (2mm) 1, 370 64. 35 帯広畜大農場生産ジ守一ジー 同 上 ( 流 量 規 正 に よ り 家 験 中 , 品 胎 仔 牛3頭) 3士 幌 町 産8年4月7日生 摘 要:生時体重の 2倍に達するまでの期間と,総所要晴乳量から計算。

2

1.鵬

L

期が巽なる仔牛の粗飼料主体育成が 発育に及ぼす影響並びに経済性 (道立農試根室支場)坪松戒三・。藤田 保 従来,仔牛の育成に当っては敏速に良好な発育をなさしめることの有利性が論ビられ,そ のためには長期に亘り乳汁と,その産物及び濃厚飼料中心の育成がなされて来たわけであるが, 現在の緊迫した酪農事情下では,このような育成方法を取入れることはむずかしくなって来て おり,従って,早期離乳,飼料費低減を目途とした育成法を究明しなければならない方向にあ る。そこで今回は仔牛の離乳期別に一定期間濃厚飼料を制限給与し,その後粗飼料主体育成に 移行した場合,仔牛の発育に知何程の影響を及ぼすか,又,その発育依復度及び組飼料主体育 成の経済性等を調査し,従来の育成法による仔牛と比較検討した。 供試仔牛はホルスタイン種雌を用い 3カ月離乳, 6カ月離乳, 8カ月離乳の 3群に分ち, それぞれ生後6カ月, 10カ月, 12カ月より略々完全に組飼料主体に切換えた。 1 )発育停滞の度合は6カ月令より組飼料主体に移行した仔牛が高く, 10カ月令, 12カ月 令の順に影響が少なかったo 2) 6 カ月令より粗飼料主体に移行した仔牛は最初の 5~6 カ月間に著るしい発育停滞を l認めたが, 17カ月令より依復し,発育増加が顕著であった。 21カ月令には他の群と変りなく, 標準値との比較に於いて略々近似した発育を示した。 3 )乾物摂取量は敏速に発育ならしめた飼料増給群が多かったが,これは濃厚飼料の増給 によるもので,組飼料よりの乾物量は早期離乳を行なった仔牛が,他の群の各同令時に於ける 摂取量よりも高かった。 4) 1 kg増体に要する乾物量は早期離乳による組飼料育成仔牛が多く要し,遅〈組飼料に つけた群及び飼料増給群の順に少なくて済む傾向が示された。又,給与飼料が殆んど乾牧草が 主体になる場合の1kg増体に要する乾物量は非常に多く要した。

5

)飼料の経済性については飼料増給群に比しL、ずれの群も有利で,特に早期に組飼料育

(20)

成に移行仔牛群に於L、ては飼料増給群の50%程度で極めて安価であった。 6 )以上の事より若令時の発育には蛋白質を多く要する事の主要性がわかるが,組飼料主 体育成群の乾物摂取量からみて高蛋白質の良質組飼料があれば生後6~10 カ月令よりの完全組 飼料育成が可能であり発育も期待出来,経済的に育成出来て有利である。又,これ等の仔牛が 泌乳時の産乳力に知何程の影響を及ぼすかについても今後究明する予定でいる。

2

2

.

植性,草産カの異なる草地における乳汁生産性に関する調査 (道立農謝艮室支場) 。藤田 保・坪松戒三 放牧草地における植性構造,草産力の相違が,草地収養力,採食利用度と関連を有し,放 牧家畜の生産性に影響を及ぼすことは明らかである。 家畜の生産性を向上させるためには草産力の増強と草地の植性を知何なる割合に造成,管 理維持し,如何にして栄養の時期的偏在を解消するかにある。晴好性がなく栄養生産に乏しい 草地では,いかに草産力を増強しでも採食利用されることなしいたずらに損失を招く結果と なり,特に乳牛にとっては生産的収養性のない草地となることは必然である。又,今後に於け る草地利用上の問題としては家畜の種類,生産段階に即応した植性構造を有する草地造成が必 要であろう。 かような観点、より今回は,当場乳牛群の放牧期間中に於ける乳汁生産性を,草地生産力並 びに植性別収養力と栄養の時期的偏在の関連に於L、て調査したので報告する。 1 )萱科草主構成の草地に於ける栄養の生産性は 6 月下旬 ~7 月上旬に最大を示し, 2回 目の輪換時であった。又,後半の生産性は前半に比し,萱科主草地で79%,禾本科主草地では 56% であった o 従って栄養の時期的偏在性は萱科主草地に於~¥て少なく,禾本科主草地に於い て高い事を推察し得る。 2 )草産総量は宣科主草地に於し、て 171屯,禾本科主草地では 163屯であった。又, 10a 当りでは,それぞれの草地に於L、て4屯, 2.6屯の収量であった。 3 )踏損,不食部等を除く草地の有効利用率は萱科主草地で76%,禾本科主草地では67% であった。 4 )乳汁生産性については,草地10a 当り,萱科主草地で 841~ 739kg,禾本科主草地 406~ 188kgの範囲で示された。 5 )有効利用草量10a kg当りの乳汁生産性は宣科主草地で26.73kg,禾本科主草地では 14.93kgが示され,萱科主草地に対し56%程度の生産性にと Jまった。 6) 10a当り収養力並びに期間中の l頭当り所要面積は萱科主草地に於pてそれぞれ65頭, 14~30 a,禾本科主草地は35頭, 34~50 aであることが推定された。 7 )以上の成績より萱科主構成(ラデイノクロパー50%以上)の草地が乳汁生産性を高め, 栄養の時期的偏在を僅少にし,収養力を高めることが推察出来た。

(21)

-21-2

3

.

馬 薯 鈴 の 給 与 量 を 異 に し た 豚 の 飼 養 試 験 (道立農試根室支場) 。吉田品二・坪松戒三 市販配合飼料と自給飼料である馬鈴薯を合理的に組合わせることによって,飼料費を軽減 することを目的とし,今回は N社の配合飼料を供試して,発育状態,飼料消費量,肉質,品種 等を比較検討した。 供試豚は中ヨークシャ一種,パークシャ一種, 1代雑種(パーク×中ヨーク)3元雑種(( 中ヨーク×パーク)

x

デユーロック〕各4頭づ、を用い,品種毎に2頭 づ 勺 馬 鈴 薯 の 多 給 群 と少給群に分けた。 試験期間は生後77日令より体重90kg(89.3kg~90.8kg) に達するまでとした。 飼料給与量は馬鈴薯4kgを配合飼料1kgに換算して, N社の給与量に略等しくなるように した。馬鈴薯は多給群に対し体重の7~1O%,少給群に対し 4~6% を煮熟して与えると共に 若干の大豆粕を添加して蛋白水準を調整した。 主な試験結果は次の知くである。 1 )開始時体重は多給群23.2kg,少給群23.6kg,品種別には中ヨーク27.0kg,パーク20.5 kg, 1代雑種26.Okg, • 3元雑種20.1kgであった。 試験開始後,規定体重に達するまでに要した日数は,多給群 119.4,少給群 119.5で殆ん ど差はなく,品種別には,中ヨーク 108.5,パーク 137.5,1代雑種 105,3元雑種 126.8で あった。 2 )飼料要求率(馬鈴薯4kgで風乾飼料1kgとした)は多給群3.58,少給群3.60であった。 3 )体重1kg増加に要した飼料費は,多給群 100円,少給群 112円であった。 4 )枝肉歩留は多給群69.7%,少給群68.8%であった。 5 )肩,脊,腰の3部位平均皮下脂肪層の厚さは多給群3.48cm,少給群3.28cmで,パーク と3元雑種の多給群は厚脂肪であった。

2

4

.

ブロイラ一生産に関する研究 (第 3報)エネルギー・蛋白質含量のことなる飼料による肥育試験 (北大農学部) 。広瀬可恒・大久保正彦 前報でブロイラー肥育用飼料として生産エネルギー含量と蛋白質含量の好適した組合せを 明らかにする目的で, 3段階のことなる生産エネルギー含量 (2100,2200, 2300Cal / kg) と 蛋白質含量 (20,22, 24%)の組合せによる9種類の配合飼料を用いた肥育試験を行ない,高 エネルギー飼料の効率の高いことを報ビたが,今回は前報で問題とされる時期的差を検討し, 結果を再確認する試験を行なったので報告する。 供試鶏はコーニッシュ合×ホワイトプリマスロック♀の交雑種 465羽で9群づ冶 3期に分 け,給与飼料は4週令まで市販の育雛用飼料, 4 -:--10週令までは前報と同ピ9種類の配合飼料

(22)

を用いた。 その結果, 10週令の仕上り体重並びに飼料要求率は前報と同様に肥育用飼料の蛋白質含量 よりも生産エネルギー含量に大きく支配されるという傾向が観察された。 最終体重は♀の22%蛋白レベ、ル群を除いて同一蛋白レベ、ルではエネルギー含量の高いもの 程成績がよかったが,期間による有意な差が認められた。飼料要求率も期間により,かなりの 変動があったが,全体としては同一蛋白レベ、ルではエネルギ-含量の高いもの程成績がよく, 高エネルギー飼料の効率が高いことが前報にひきつJいて明らかになった。

2

5

.

唾液の栄養生理学的研究 (第 2報)反努動物の唾液尿素分泌に及ぼす 蛋白質飼料レベ、ルの影響について (北大農学部) 広瀬可恒・。大久保正彦・清水 弘 前報で動物体の蛋白質要求度が高い時は,唾液を通して尿素が第1胃へ戻される量が増加 し,窒素を保存しようとする順応がなされると推察されると報告したが,更にこの点につき検 討する目的で試験を行なったので報告する。 食道および第1胃痩管を設着した34ヶ月令のホルスタイン種牡牛を用い, 1期2週4期を 設け低蛋白飼養(オーチヤード乾草,ビートパルプ,エン麦),高蛋白飼養(尿素添加),低蛋白 飼養,高蛋白飼養(大豆粕添加)を行ない,各期間

4

日づ、唾液および血液中尿素濃度,第

1

胃液中アンモニァ濃度および窒素出納を調べた。唾液は4時間毎に10分づ〉,血液は12時間毎, 第l胃液は4時間毎に採取した。 その結果,糞中に排池せられる窒素量は4期を通ビてほJ一定であるが,尿中に排、准せら れる窒素量は高蛋白飼養期にはかなり増加した。窒素出納は第3期以外はプラスであった。第 1胃液アンモニア濃度,血液尿素濃度,唾液尿素濃度の変動はほゾ平行しており,高蛋白飼養 期が低蛋白飼養期より高く,特に尿素給与期が高かった。 1日平均唾液分泌量は64,62, 57, 89 lで大豆粕給与期が多かった。唾液を通して第1胃へ戻される窒素量は 8.4, 11. 0, 8. 7, 12.2 g /日で,飼料として摂取される全窒素量に対する割合からみても低蛋白飼養期に窒素を 保存しようとする順応がなされるとは思われなし、。又唾液中の窒素のうち尿素態窒素のしめる 割合は各々27.7%, 44.5%, 25.2%, 36.9%にすぎなかった。

2

6

.

根菜類の牛乳生産性に関する研究 (第1報)根菜類とサイレージの反転法による比較 (道立新得畜試) 平沢一志・。西埜 進・和泉康史・大沢貞次郎・石栗敏機 根菜類利用の指針を確立するため,今回はルタパカの牛乳生産性を乳牛12頭を用いて反転 法により 9週間にわたって牧草サイレージ,青刈とうもろこしサイレージと比較検討した。 その方法は体重 100kgに対し,根菜類 4.2kg,牧草サイレージ 3.2kg,青刈とうもろこし

(23)

-23-サイレージ 3.4kgを給与し,その転換割合は乾物量で根菜類1,牧草サイレージ2,青刈とう もろこしサイレージ1.7である。 濃厚飼料は牛乳10kgに対し3kg程度を給与し,乾草は自由摂 取とした。 (1) 生産乳量は根菜類給与区に対し,牧草サイレージ給与区が2 %増加し (P

<

0.05) 青刈どうもろこしサイレージ給与区は8 %減少した。 (P

<

0.01) (2) 脂肪率は根菜類給与区に対し,牧草サイレージ給与区が0.13%高く, (P ) 0.05)青 刈とうもろこしサイレージ給与区は0.05%低かった。 (P ) 0.05) (3) 無脂固形分含量は根菜類給与区に対し,牧草サイレージ区が 0.2%高く, (P

<

0.05) 青刈とうもろこしサイレージ給与区は0.06%低かった。 (P

>

0.05)

2

7

.

放し飼い方式畜舎における冬期肉牛の行動観察について (道立新得畜試) 首藤新一・細野信夫・。太田三郎・荘司 勇 最近家畜の多頭数飼育,省力管理を目的として,放し古都、方式畜舎が検討され,各地で建 設されている。幸い当場では肉牛を対象とする放し吉郎、畜舎l棟を建設したので,新様式畜舎 の家畜に対する適合性及び畜舎施設,設備による作業労働効率等各種の調査を必要とするが, 今回は冬期畜舎内外における家畜の行動観察を通ビて,畜舎の適合性を検討した。 1 )個体行動観察 イ)供試頭数無角ヘレフォード種成雌牛4頭 ロ)観察期間,方法 38.1~3月,計6日間, PM5~AM5 まで12 時間,全時間観察 ハ)調査項目 肉牛,

1

日中の各動作追跡

2

)全体行動観察 イ)供試頭数 無角へレフォード種27頭,ショートホーン種目頭,黒毛和種目頭,計54 頭 ロ)観察期間,方法38.1~3月,計4日間, PM5~AM5 まで12 時間, 30分間隠観察 ハ)調査項目 ①牛群の行動,所在の追跡 ②乾草給飼柵に対する牛群の採食活動

2

8

.

乳牛に対する飼料給与回数に関する研究 (第1報)若雌牛におけるサイレージの給与回数と採食量との関係 (道立新得畜試)平沢一志・西埜 進・。和泉康史 乳牛に対する飼料給与回数と採食量との関係を明らかにするため,若雌牛10~13 ヶ月令の もの6頭を用いて青刈とうもろこしサイレージの2回給与と4回給与の2処理を4週間にわた って比較検討した。 供試サイレージの給与量を体重の6 %,9 %に区分して,給与間隔を2回給与で12-12, 4回給与で12-4 -:-4 -4に給与した。濃厚飼料は全期間を通ビて同一量を連続給与し,更に l 乾草は自由摂取とした。その結果は,

(24)

l頭1日採食量では4回給与が2回給与より 2,305kg多く,体重6 %給与群よりも体重9 %給与群が採食量が多かった。この場合の採食率は4回給与区の体重6 %給与群が98%,体重 9% 給与群カ~79% で 2 回給与区に比し何れも約 9% 程度高かった。 体重 100kg当り l頭1日採食量は2回給与区が 5,751kg,4回給与区が 6,398kgで, 4回 給与区が 0.647kg多かった。

(

P

<

0.01)

2

9

.

十勝地方における乳用仔牛育成の慣行技術調査 (道立新得畜試) 平沢一志・。西埜 進・和泉康史・大沢貞次郎 この調査は仔牛育成の実態を知ると〉もに今後解明を要する問題点を把握することが目的 である。 本道においては十勝,根釧両地区を北海道立新得畜産試験場と北海道立農業試験場根室支 場がそれぞれ分担をして実施した。 私達は十勝地区において「農家の育成の背景J r育成の方法J r発育調査一lについて1戸 l頭づ〉の 100戸, 100頭,発育状況のみを50頭,総計 100戸, 150頭について聴きとり,観 察及び実測により調査を行なったのでその概要を報告する。

(

1

)

農家の育成の背景 農家1戸当り頭数は,成牛 5.4頭,仔牛 3.1頭,計 8.5頭で,その土地面積は23.4ha,そ のうち48%が耕地であり,飼料仕向面積は 4.1haである。 組収益において,酪農部門の占める割合をみると80%以上が10戸, 50~80% が'41 戸, 50% 以下49戸でその平均は48%である。 その大部分カ河固別経営,自家育成で過去1ヶ年間の仔牛の流通状況は売却46戸60頭,購入 15戸15頭である。 今後の育成継続の意図は増加するもの61戸,現状維持ヨ6戸,止めるか又は減少したいもの が 3戸であった。

(

2

)

育成の方法 畜房は間仕切,床材はコンクリートが多い。 仔牛 l頭当りの畜房面積は8ヶ月令まで1.7~ 1.9坪,その後 2.2_';__2.7坪で,その飼い 方は3ヶ月令までは1頭放し飼し¥, 4~8 ヶ月令までは群飼い放し飼い, 9ヶ月後は繋ぎ飼い である。 初乳は5kg を 3~4 回に分与し,その後の日甫乳は大部分が全乳,脱脂乳,全乳,脱脂乳, 代用乳で6ヶ月令以上の40頭についてみれば全乳64日,脱脂乳 191日,代用乳81日でその給与 量は 219kg, 1,403kg, 33kgである。代用乳の給与開始時期は8~ 181日でその給与方法は粉 状,脱脂乳と混合,温湯にとかす,温湯にとかした後牛乳と混合するなどである。 濃厚飼料は生後65日で給与し,大部分が配合飼料,えん麦である。 粗飼料は乾草類42日,生草類80日,多汁質類 157日で給与を行ない,濃厚飼料と混合して

(25)

-25-いるものはサイレージが多い。 運動は生後1ヶ月以内で開始し, 1日6時間程度で大部分が自由運動である。 放繋牧を実施しないものが多く,放牧をする37頭は 2ヶ月令程度で開始し,制限,輪換で 1日5時間位である口繋牧の開始も2ヶ月令程度でともに牧草地である。 育成中の疫病は晴乳中の下痢が多くその手当は自宅治療である。

(

3

)

発 育 正常発育値との比較 部 位 区 分 生 時 6ヶ 月 1 2 正 常 値 7 2 103 119 体 世同T1 実 測 値 7 4 105 119 正 常 値 7 4 128 154 1旬 囲 実 測 値 8 0 132 157 正 常 値 2 7 4 7 5 8 胸 {架 実 測 値 3 0 5 0 6 1 正 常 値 1 7 3 2 4 1 腰 角 幅 実 測 値 1 8 3 3 4 1 1 8 127 127 173 1 7 3 6 4 6 4 4 7 4 7 2 4 (23) 133 (1 3 1 ) 188 (1 8 7 ) 7 2 (6 9 ) 5 2 (5 3) 実測値は正常値に比して幼時は各部位ともに勝っているが, 12~18 ヶ月でほ J 同等になり 2才前後では全般に下廻る傾向が認められた。

2

会 場 午 前 の 部 ( 講 演 時 間10分,討論2分) 9.00より

3

0

.

牛発情時の体温 (帯広畜大) 。北沢作治郎・襖

l

名重海 かつて本会において,牛の朝の検温により発情日,血粘液日の体温の状態を報告した。 血粘液日には其の前日体温より降下することを認め,発情日には周期中の他の日に比して 特別な変動は無いが,発情が近づくにつれて梢高くなる傾向を示し,体温の項点、,或いは其の 翌日に発情の来ることを報告した。 人の排卵と体温とに関しては深い関係のあることは周知の事であるが,牛においては発情, 排卵が続いて行なわれるので,発情日の体温状態を観察した。 観察に使用した牛はホルスタイン,ブラウンスイス,ジマージ種で,主として経産牛の

1

5

例である。 観察牛は前発情日より毎朝

1

回検温したもので,動作,粘液其の他の状態により明らかに -26ー

参照

関連したドキュメント

敢闘賞 北海道 北海道 砂川錬心舘 中学2年 石坂隆真 僕を支えた数々の言葉 敢闘賞 関東 山梨県 山城剣友会 中学2年 野村将聖 今だからこそ大切なもの 敢闘賞 中部

つの表が報告されているが︑その表題を示すと次のとおりである︒ 森秀雄 ︵北海道大学 ・当時︶によって発表されている ︒そこでは ︑五

24日 札幌市立大学講義 上田会長 26日 打合せ会議 上田会長ほか 28日 総会・学会会場打合せ 事務局 5月9日

[r]

1 北海道 北海道教育大学岩見沢校  芸術・スポーツ産業化論 2019年5月20日 藤原直幸 2 岩手県 釜石鵜住居復興スタジアム 運営シンポジウム

周 方雨 東北師範大学 日本語学科 4

[r]

会長 各務 茂夫 (東京大学教授 産学協創推進本部イノベーション推進部長) 専務理事 牧原 宙哉(東京大学 法学部 4年). 副会長